Square-1、回してますか?
これはスクエアの解き方がわからない方、解けはするけどもうちょっと速くなりたい方に向けた記事です。
最後まで読めばスクエアを揃えられるようになるはずです。たぶん。
⚠現在、記事に必要な動画がほとんど完成していません。この記事を読んでもスクエアを揃えられるようにならない可能性が高いです⚠
持ち方と回転記号
スクエアを手元にご用意ください。
・持ち方
赤をF面にして持ってください。
中段の短い方に左親指を、B面(オレンジ)中段の長い方に左中指をつけて持ちます。この2本の指は一生離しません。
・回転記号
回転記号はこのように表記されます。
(4,0)/ (-3,3)/ (5,-1)/
これを見ると (○,○) という部分と / が交互に並んでいることがわかると思います。
/ は、パズルの右半分をぐるんと180° 回す操作を表しています。
この動きを「スライス」と呼ぶことがあります。
(○,○)は、U,D面をエッジ何個分まわすのかを示しています(コーナーはエッジ2個分の大きさです)。
左の数字はU面に、右の数字はD面に対応します。
– は、3x3x3における ‘ に対応します。
D面の回転方向は間違えやすいので気をつけてください。
解き方の流れ
成形、CO、EO、CP、EP の順で解いていきます。

・成形
U,D面の形を正方形にします。
覚える手順: 2つ

・CO
白コーナー(または黒コーナー)をU面に集めます。
覚える手順: 無し

・EO
エッジを入れ替えて、白面黒面を揃えます。
覚える手順: 1つ

・CP
U,D面のコーナーをそれぞれ入れ替えて、正しい並びにします。
覚える手順: 1つ

・EP
エッジを入れ替えて、正しい位置にします。
覚える手順: 2つ

成形
まずD面にコーナー5つのかたまりを作ってみてください。

するとU面の形はこの中のどれかになります。

青い丸がついている形なら、動画を参考に赤い丸の形にしてください。
赤い丸がついている形なら、次に進みましょう。
赤い丸の形には、エッジが5個と1個に分かれたものと、4個と2個に分かれたものがあります。それぞれの形を5-1、4-2と呼びます。
下の手順で解けます。
5-1
/-3,2/1,2/0,3/
または
/-3,4/1,2/0,3/ (左右対称の形)

4-2
/0,2/1,2/-3,-3/
または
/0,-2/-1,-2/-3,-3/ (左右対称の形)

形を崩さない方法
成形が終わったら、U面かD面のどちらかがエッジ一個分ずれた状態を保って回していきます。
こうするとU,D面の形が崩れません。
CO
白コーナー(または黒コーナー)をU面に集めます。
形を崩さない方法を理解していれば直感的にできますが、慣れるまでは少し難しいかもしれません。動画を参考にしてみてください。
EO
白面黒面の残った部分を揃えます。
M2
1,0/-1,-1/
のように、スライスしてU,D面をエッジ一個分ずつ動かし、もう一度スライスする。この動作をM2と呼びます。
M2を使うと、揃っていないエッジを減らすことができます。動画を参考にしてみてください。
U,D面に揃っていないエッジが一つずつ残った状態をone/oneと呼びます。下の手順で揃えられます。
one/one
1,0/3,0/3,0/-1,-1/-2,1/-3,0/
U面をずらして/ U /もう一度U/ M2 /コーナー1個エッジ1個/ U’

CP
J/Jという手順を使って、コーナーを正しい並びにしていきます。
J/J
/-3,0/3,3/0,-3/
/ U’ / U D / D’ /

これは、U,D面の両方でJpermを行う手順です。
コーナーに注目すると、U,D面の手前ふたつのコーナーが入れ替わるといえます。
コーナーの状態には
①全て正しく並んでいる状態(skip)
②ヘッドライトが一つある状態(J)
③ヘッドライトがない状態(N)
の三つの状態があります。

・U,D面の両方が①の場合
おめでとうございます! この工程はスキップです。EPに進みましょう。
・U,D面の両方が②の場合
U面もD面もヘッドライトを奥に持っていって、J/Jを一度回せば揃います。
・U,D面のどちらかが②の場合
ヘッドライトを右側か左側に持っていってJ/Jを一度回しましょう。
すると、U,D面の両方が②になります。J/Jを回して揃えましょう。
※②ではない面の向きを気にする必要はありません。
・その他の場合
J/Jを一度回しましょう。
すると、U,Dの両方が②になります。J/Jを回して揃えましょう。
※面の向きを気にする必要はありません。
EP
Adj/Adjという手順を使って、エッジを正しい位置にしていきます。
Adj/Adj
1,0/0,3/-1,-1/1,-2/
U面をずらして/ D / M2 /U,D面を合わせる/

これは、U,D面の両方でエッジ2点交換を行う手順です。
Adj/Adjを何度か回して、U,D面を完全に揃えます。
……揃いましたか?
Adj/Adjだけではどうしても揃わなさそうなパターンに出くわした人もいると思います。
それでは、Square-1を解くにあたって大きな山となる、そして恐らくパズル名(Square-1=ふりだしに戻る)の由来となったであろう部分に立ち入りましょう。
パリティ
Adj/Adjを繰り返していくと、U,D面どちらかにエッジの2点交換が残ることがあります。
この状態をパリティと言います。
パリティは成形を崩さない限り絶対に解消できません。
U/Adjという手順を使って、パリティを解消していきます。
U/Adj
/3,3/-5,0/2,0/4,0/4,0/0,4/0,2/0,-1/3,3/

赤線の部分は主にU面を、青線の部分は主にD面を回します。動画を参考に練習してみてください。
U/Adjを一度回せばパリティが解消されます。1ソルブ中に2度回すことがないようにしましょう。
最後の仕上げ
U,D面が揃ったら、最後の仕上げです。
中段右側がひっくり返っていることがあります。これを中段反転と言い、下の動作で解消できます。
中段反転
/6,0/6,0/

また、U面とD面がそっくりそのまま入れ替わっていることがあります。下の動作で解消できます。
U,D面入れ替え
/6,6/

お疲れさまでした! これでSquare-1を揃えられたかと思います。
もしわからないところがあれば @zonsan531 または @fall_cross のTwitter DMで質問してください!
ステップアップ
ここからは本文の内容に慣れてきた方へ向けて、少しだけ進んだ技術や手順、またはおまけ的な知識を書いていきます。
CO色固定
さて、ここまで記事を読んだみなさんの手元には揃ったスクエアがあることと思います。
このスクエアを正しい持ち方で持ってください。
あなたが持っているスクエアのU面は何色ですか?白か黒か、それか黄色という人もいるでしょう。
COを解くとき、この完成状態でのU面色をU面に集めるようにすれば、最後の仕上げでU,D面入れ替えを回さずに済みます。
COの解き方を考えるのが少し簡単になる効果もあると思います。
一番短いCPのパターン

U,D面の両方が③の場合、N/Nというとても短い手順でCPを解くことができます。
N/N
/3,-3/-3,3/
/UD’/U’D/

追加のEP手順
Adj/AdjだけでEPを解くのは効率が悪く、とても手数がかかることが多いです。
ここにとても短いOpp/Oppという手順を追加すると、格段に効率よくEPが解けます。
Opp/Opp
1,0/5,-1/-5,1/
U面をずらして/5,1/元に戻す

ふっかさんの記事
とりあえずスクエアが解けるようになって、さらに速いタイムを求める方はふっかさんの中級者解法記事を読みましょう。
とても分かりやすく書かれていて、内容も重要なものばかりです。
平均sub20くらいの実力まで成長するのも夢ではないと思います。
スクエアの配色
スクエアでは黄色パネルを黒のパネルに付け替えてCO,EOの視認性を高めることが多いです。
また、完成状態でのU,D面の配色はとても簡単に入れ替えられます。
中段の緑パネルと青パネルを外して付け替えるだけです。
U,D面入れ替えを回すとこれが分かりやすいのではないでしょうか。
私、ゾンさんは完成状態で白色が上に見えた方が気持ちいいので白上黒下の配色にしています。
一方、ふぉーるさんは黒上白下の配色にしています。これは多くのスクエアが開封時に黄上白下の配色だからでしょう。
(追記) こんにちは、ふぉーるです。黒を上にしているのは、スクエアを解いてる感じがして気持ちいいからです。黒パネルが利用されるパズルはあまりありませんから、黒=スクエアといったイメージがなんとなくあります。
この記事では(赤が前、)白が上、黒が下という配色で解説してきました。
些細な違いではありますが、スクエアの配色は個性が出る面白い部分だと思います。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
少しでも多くの方がスクエアを解けるようになり、できれば魅力に気づいていただけたらとても嬉しいなと思います。
それでは、よいSquare-1ライフを!
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